そんな反論が出来る訳がなく…
「かんぱ〜〜い!」
数時間後、学校から少し離れた居酒屋に、俺はいた。
ちなみにこの店に行くと決めたのは、主任らしい。
「いや〜、まさか本当に杉田先生が来てくれるとは…さすが藤崎先生。」
「いやいや…そんな。でも、説得するのは少し手こずりましたね。」
俺の右隣にいる陽翔は、主任と満足気に会話中。
「杉田先生。私、一度杉田先生とちゃんとお話してみたいと思ってたんです〜」
そして俺の左隣には…
茅原先生が座っていた。
「そう…なんですか?」
無愛想はいけないと思い、俺は多少無理しながらも茅原先生に笑顔を見せた。
「はい〜!だって杉田先生、すごくカッコいいし♪」
お酒が入ってるからか…
いつもと様子が違う。
他の先生方もそれぞれの会話を楽しんでいて、俺と茅原先生のことは誰も気にしていない。
ヤバイ…
早く帰りたい。


