「こんにちは。」
茉央がいると、いろんな人たちと知り合いになる。
特に知り合いになるのは、子供と一緒に遊びに来ているお母さん方が多い。
大抵年上の人だけど…
「茉央くんママ、偶然ね〜。あれ、茉央くんは?」
この人は、大和【ヤマト】くんっていう4歳の男の子のママ。
ちなみに大和くんママは、私より5歳年上の26歳。
梓といつもの公園に行った時に知り合った人だ。
「あ…茉央なら向こうで…旦那と、遊んでます。」
「えぇ〜?旦那さん?」
かーくんのことを『旦那』って言うのは、まだイマイチ慣れていない。
「ママ、あそこ〜!」
すると突然、私たちの会話をおとなしく聞いていた大和くんが、かーくんと茉央がいる方向を指差した。
「ぼくもいってい〜い?」
大和くんは、いつも自分より小さい茉央を弟のように可愛がってくれる。
きっと今日も一緒に遊んでくれようとしてるんだろう。