「…んっ」



次の日の朝。



目覚めた私の目に最初に映ったのは、まだ眠っているかーくんだった。



静かだから、茉央もまだ寝てるんだろう。



それにしても…
可愛い寝顔。



かーくんは年上なのに、たまにこうやって、私より年下のように見える時がある。



不思議な感じだな…



私は少し笑ってゆっくり手を伸ばし、そっとかーくんの頬に触れた。



起きるかな…?
まぁ…ないと思うけど。



だって、かーくんはいつも寝起きが悪いから─



こんなことじゃ絶対に起きないはず。



「…やっぱり。」



ほらね。
びくともしな………



「何が?」



そう思いかけた時、かーくんのいつもより少し低い声が聞こえた。



「えっ…起きたの?」



焦って手を離し、私はかーくんに聞いてみた。