僕は以外と小柄な為、 彼女を乗せて二人乗りは 出来るだろうか、と心配だったが 彼女の方を見ると、 僕よりかなり小柄で 背も小さく、僕の頭一つ分位小さかったので、安心して二人乗りを促した。 “おいで" “怖くないよ" そう心の中で何度も 呪文の様に繰り返した。 彼女は 僕と自転車を交互に見て、 それから ヨタヨタ近づいてきた。 ちょこん" そんな効果音が 僕の頭でリアルに鳴り響いた。