ギャル姉のヤンキーな弟




何か今日叩かれてばっかだな


自分の頭を眉間に皺を寄せながら摩っていると
あたしの机が大きく揺れた


あたしの机に全体重を預けていたあたしは
突然のことに大きく肩を揺らした


何事か、と思うと
机の上に威勢よく夏目が座っていた



「あーぁ、みっちー可哀相〜誰かさんのせいでまた血糖値上がっちゃった。」

『血糖値じゃなくて血圧だろーが万年ビリ5。』

「あ、そだっけ??」

『マジ駄目だコイツ…。』

「ビリ5ってのもなんとも微妙な場所だよね。」

「うっせーなぁ、ビリじゃないだけいーだろ??」

『言い訳は見苦しいッスよ先輩。』

「うっぜ!」



夏目は前屈みにあたしに口から伸ばした舌を突き出してきた


呆れる、まだまだ餓鬼なんじゃん


女の方が大人だっていうしねー


あれ、それは中学生までだっけ??