ギャル姉のヤンキーな弟




HRは、終わりを迎えた


ある意味、あたし達が遅刻して都合良かったと思う


みっちーは、《一人劇場》状態になるとよく喋る喋る


HRでは今日の予定などを詳しく喋ってくれる


だから、今日は何があるか何をしなければならないのか
ちゃんと理解することが出来た


クラスがざわつく中、香織とあたしも立ち上がる


香織は、立ち上がると溜息を吐いてあたしの肩に手を置いて苦笑いをした



「まあまあなんてーの??今日も相変わらずみっちーワールド炸裂って感じで??」

『頑張ってるよね只今廃部寸前の囲碁部顧問独身の42歳。』

「つーかいつもあんたの遅刻が原因じゃん。ある意味助かってると言えば助かってるけどさ…、扱うの面倒臭いし…。」

『しょうがないしい。だってね久美子ちゃんたら起きるの遅いんだもの。困っちゃうわ。』

「くーみんは悪くない、人のせいにしなーいの。」

『あいたっ。』



くーみんだって


そんな可愛らしいあだ名つけられちゃって母は…


あたしの同年代には超好かれてんだから…