駅に着くと、もう明裕がいた。 『ごめっ、はぁ…待った?』 息切れしながら言った。 「ははっ、9時ぴったり。」 明裕はくしゃっと笑った。 可愛い…。 「ほら、行こっか。」 もう先に買っていただろう切符を差し出した。