「あぁっ!」 私は思わず声をあげてしまった。 突き飛ばされた愛美は小さな悲鳴をあげ、近くの机に頭をぶつけたからだ。 「愛美、大丈夫!?」 私は急いで愛美にかけよった。 愛美な何がおこったかわからないというような顔をし、それから頭をおさえてミツモトさんを見た。 「見てんじゃねぇよ」 ドスのきいた低い声が愛美にふりかかる。 「何すんの」 私はミツモトさんを思い切り睨み付けた。