家に帰り私は、部屋に飾ってある絵を見つめた。 三年前、夕日の中にたたずんでいた少年。 そう、愛の後ろ姿をスケッチしたものだった。 間違いなく、愛だ。 すごく衝撃的な出来事だった……だから、三年経った今でも鮮明に思い出せる。 知ってしまった全てに、涙が止まらなかった。 私なんかよりも、愛の方が何百倍も何千倍も辛かったんだ、きっと。