そんなことを考えていると、彼の右手の側に生徒手帳が落ちていることに気がついた。 静かな風が吹き、生徒手帳が開いた。 ビニールカバーにはさまれた、写真が一瞬見えた。 私は気になり、起き上がって手にとり、中の写真を見つめた。 半袖の制服を着た、まーちゃんの姿だった。 久しぶりの再会だった。 すごく懐かしい。 丸顔でパッチリとした瞳で笑ってる。 でも目だけは、どこか寂しそうにみえた。