当日の朝、唯は今にもスキップしそうなくらい、軽い足取りで、二つのチョコの入った袋を持ち歩いている。 西高の松本君と、会う約束が出来てよっぽど嬉しいのかもしれない。 一方私はといえば、すごく軽い袋なのにも関わらず、足取りは重かった。 私は今までずっと、先輩の気持ちから逃げていたように感じる。 そのツケが、きっとまわってきたんだ。 先輩のことは、憧れに過ぎなかったんだと思う。