放課後、借りてた上着を返す為に、唯と一緒に愛を廊下へと呼び出した。 ようやく愛は、廊下へとだるそうにやってきた。 教室では特に、いつもやる気がなさそうにしている。 下校時刻の生徒たちで、廊下はにぎわっていた。 「何?」 ちょっと大きめの声で、面倒くさそうに愛は言った。 「これ、ありがとう」 私は借りていたジャージと、上着の入った袋を差し出した。