その顔を見ると、仮面にスペードの模様がついていた。

「さっきの少年片付けるのに意外と時間かかっちまってよ。」

「皇紀は…?皇紀を殺したの…?」

「他人の心配より自分の心配したら?」

「それは貴方ですよ、スタン=シーイング」

フヴィッチ=コフィ=マギウス大臣が剣を持ちゆっくりした足取りで歩いてくる。

「大臣逃げて下さい!危ない!」

じたばたと動くと右手に力を入れられ顔がゆがむ。

スタンさんは本気で腕を__!

「私の心配など無用。」

「偉そうな顔してきやがって」

「3年前とは違って偉い身分となりましたから」

「ちっ。てめぇのその口答えが昔から大っ嫌いなんだよ!」

フヴィッチは剣を鞘から抜き、鞘を上へ投げた。


「私も君のこと嫌いですよ。いい加減私の邪魔をするのはやめていただけませんか?」

「俺がいつお前の邪魔したっていうんだよ。ほんとお前きめぇな」

「口は相変わらず下品ですね。そーゆうの嫌われますよ」

「僻みか?」

スタンさんが笑う。

もう、や め て

味方同士で戦わないで…

「やめて…やめてよぉ…」

「霜崎水希、大丈夫です。今助けてあげます。」

「助ける前に俺が水希を殺してるぞ」

「それは困ります。では交換条件などどうですか?」

「条件だと?」

「はい。あなたたちのリーダーはもうすぐ死にます。けれど水希殿を放してくだされば私が零殿にリーダーを殺すのはやめていただくように頼みましょう」

「死ぬだと?」

フヴィッチ大臣は表情を変えずに言う。