「ふふっ」

と、笑い足を止める妹。


 どうしよう、もしかして…


『何ちゃん?何年?2年?』

「和歌、3年だよ」

『へえー和歌ちゃん』
『タメじゃん、どこ中?』


「えーっ同い年なんだぁ!偶然!中学はー…」


ワントーン高い声に、わざと間延びした喋り方。

どうやら妹は“また”恋をしたらしい。


私が「行くよ」と言えば、「えぇー」と名残惜しそうにする。


 私、こいつの姉辞めたい…