「しっかりしなさいよ、同じ双子でしょう?」 「うん、私がんばるよ」 「あ、でもお姉ちゃんの彼氏を奪うとか言うベタな感じはやめてよね?」 くすくす笑い、妹の“純粋な恋”は幕を閉じた。 もう3年生で。 私は彼氏が通う大学に決めた。 (と言ったら不純に思えるけれど、もともと幼稚園の先生になりたいと、 中学の時にボランティアに参加して、出会ったのがきっかけだから、 必然的に進路が重なったのだ)