「ねえ、お姉ちゃんを美女だと思う?」 「全然っフッツー!」 即答した妹に内心舌打ちをするも、話を続けた。 「つまりあんたもフッツーなの。普通って最高に騙しやすいんだよ? ちやほや扱いに慣れてないから、ちょっと褒めてあげたら勘違いして喜ぶんだもん」 妹の単純さを改めて本人に教えてやった。 ―――すると、 「私って最高に安い女だったんだ」と、ようやく気付いたらしい。