それから数分後に、部活のみんながやってきた。 敦子や美紀が私と鉄平を見て、こっそり冷やかしてきた。 「じゃあ、校庭ランニングしっかりな」 鉄平は、みんなにそう声をかけて、クールな後姿で去って行く。 ふたりきりの秘密の特訓。 テニスのテクニックだけじゃない。 考え方。 私の弱かった部分。 心の持ち方を変えてくれた。 鉄平への想いは、どんどん大きくなるばかり。 ポーっとしている私を見て、敦子が背中を叩く。 「今年の夏は、特別な夏になりそうだね」