「香~。」 遠くの方から香を呼ぶ稔君。 大きく手を振っている。 「稔!!」 甘い声で香が駆けていく。 下駄がアスファルトを蹴りあげる 音が聞こえる。 羨ましそうに香を遠くから 眺めていると頭をポンって叩かれた。 後ろを振り返るとそこには満面の笑顔の 衛が立っていた。 わたしは衛に飛びついた。