「いや。ここじゃダメなんだ。」 「はぁ~。」 「我が家で話そう。なっ。」 「なんでいちいち俺があんたの 家に行かなきゃいけないんだよ。」 「ちゃんと話したいからだ。 家族全員揃ったところで!!」 あいつの言葉が荒々しくなった。 勝手にやってくれよ。 「家族ごっこに付き合うほど こっちは暇じゃないんだよ!!」 「お前もその家族ごっこの 一員なんだよ。」 あいつが俺の腕を引っ張った。