最悪の言葉があたまをよぎった 「兄ちゃん!!!ばあちゃんが…ばあちゃんが…」 慧は泣きながら叫んだ 「ばあちゃん!ばあちゃん!」 肩を激しく揺らしても動かない 『死』 その言葉が頭をかきまわす。 「ばあちゃん…ばあちゃん…」 何時間、慧と叫び続けただろう? 声が枯れて涙しか出なかった。 「慎也!慧!」 親父が来た。 あまりにも遅くて探しにきたんだろう。