その頃、嘉穂は職員室に着いていた。 走ってきたため、息が荒い。 落ち着かせることもしないでドアを開ける。 「先生ッ!!助けてください!!」 開けた瞬間に叫んだ。 すると入り口に近いところのソファに座って話をしていた町田先生と直樹が反応した。 「どうしたんだ?」 「陸先輩が、陸先輩が……!」 と泣きじゃくった。 堪えてた分、塞き止められないくらい溢れ出す。 「陸先輩って、相葉か?」 町田先生が泣いているのでなだめながら聞く。 周りに居た先生達も嘉穂に視線を送る。