「…………陸?」


動揺した唯が陸を触ろうとした。


すると華緒流がキッと睨み付ける。


「触んないで!!!陸先輩を傷つけてたくせに!!!どれだけ傷つければ気が済むの?!


先輩が、先輩が死んじゃったら、あたし達どうすればいいの?


許さないから!!陸先輩は優しいから、すぐ許しちゃうけど、あたしは、あんた達なんか許さないから!!!」


3人は怯んだ。




再び、華緒流は陸を見る。


指で優しく陸に触れる。


陸は荒い呼吸だけをして、動かない。


華緒流は血塗れになりながら陸を抱き締め、


「死なないで………、先輩」


と囁いた。