華緒流は陸の名前を呼びながら、泣きじゃくっていた。


「陸先輩、陸先輩………!!」


陸はまだ若干意識があった。


手を少し動かし、華緒流を触る。


「……陸先輩ッ!!」


陸は荒い呼吸をしながら微笑む。



「華…緒流………制服……汚れ……ちゃうよ?」


「そんなこといいです!!!!喋らないでいいですよ!!!」


華緒流は泣きながら陸を叱る。


「………ゴメンね…………あたし…………みんなに…………情けない………先輩……だったね」


と言い、陸は動きが鈍くなり、半分意識がない状態だった。