陸は屋上に着き、母にメールを打った。 遺書だ。 飛び降りる瞬間に送信することにした。 陸はフェンスを越えて準備をした。 下から見れば低いように見えるが、真上から下を見るとかなり高い。 怖い――――。 だけどここで死ねば、もう苦しまなくて済むんだ―――。 陸は静かに涙を流した。