それだけじゃない。


部活のこともある。


3年生が引退した今、先輩はあたしだけ。


それじゃあ、かわいそうすぎる。


陸は自分は行かなきゃいけないんだ。


と少し勇気が出た。




次の日、陸はいつも通りに制服に着替えて朝食を食べた。


「陸、今日は大丈夫?」


陸は笑顔で。


「大丈夫だよ」


と答えた。


ホントは大丈夫なんかじゃない。


だけど母に心配はかけられない。


だから笑顔で居ることを決意した。