「何?」


「わざとじゃ無いから?わざとでしょ?今の絶対わざとでしょ?!」


「わざとだったら何だっていうの?」


「何でこんなことするの?!」



由羽希が笑う。


「えぇ、今のはわざとよ?わざとじゃないって嘘ついたの。何でこんなことするかって?言ったでしょ?」


由羽希が鋭く睨み付け、力強い声で、


「あんたが嫌いだからよ!!」


と言った。


3人は再び振り返り、甲高く笑いながらどこかに行ってしまった。


陸は何もできなかった自分が許せなかった。