陸はイジメのことを信じたくなくて、あまり深く触れないことにした。 だが、イジメはエスカレートしていった 。 5時限目の授業のことだった。 国語の時間で、ノートを使おうとしてノートを机の中から出す。 明らかに触って薄くなったように感じる。 ノートを開いてみると、破られていた。 それだけじゃない。 落書きされ、『死ね』とか『ウザい』とか『失せろ』などと卑劣な言葉が並べられていた。 3人をチラッと見る。 教科書で隠れながら声を出さずに笑う。 陸は涙も出ないくらいショックを受けた。