「陸より先に来なきゃって車で送ってもらったんだけどね。」


と3人は笑う。


陸は昨日母が言った言葉を思い出した。


誕生日パーティーは毎年のことだから違和感はなかったけど、早く帰ってきなさいって言ったのは作戦だったんだ……。


自分のために提案して行動してくれたんだ。


陸は涙が流れた


「わぁ、何で泣くの?」


「だって嬉しいんだもん。ありがとう」



3人と母は笑う


「よし、泣いてないで楽しもう」


「そうだよ。今日は陸のためのパーティたんだから陸が泣いてちゃダメだよ。笑って?」


陸は笑って頷いた。


陸達は夜までパーティを楽しんだ。


今まで2人だけのパーティだったので、こんな楽しい誕生日は初めてだった