愛しのエリー【ホラー短編】


そんなことは、よくわかっていた。



すぐに告白するわけじゃないけど、チャンスは何でも掴みたい。




夜の学校なんて嫌だけど、まさか本当に幽霊が出るわけはない…よね?




「じゃ、今日の夜8時に校門前でね!」



香奈枝が元気よく言った時、

担任の水木 絵里(みずき えり)先生が香奈枝の後ろに仁王立ちになった。




「コラ、あんたたち!」


「ゲ、先生…」



香奈枝は後ろを振り返って、顔を歪めた。