「わかったわよ、 行けばいいんでしょ?!」 溜め息交じりに言ったのに、 満面の笑みで瑠璃が 抱きついてきた。 「意外。お嬢様が行くって 言うと思わなかったなぁ。 あ、じゃぁ浴衣着てくれば?」 玲の言葉にさらに顔を しかめながらも、「見たいな」と 言われればなぜだか逆らえない。 棗が盛大な溜息を漏らす中で、 樋野は興味なさそうに 書類をめくっていた。