生徒会室の扉を開けると、
中にいたいつもの2人が
顔を上げた。

「お、珍しい。お嬢様1人?」

「瑠璃、休みみたい」

会話を交わしながら
無言のままの樋野に2人で
目を移す。

「…何?」

「なんかあった?」

ニヤニヤしている玲に、
樋野は渋々ながらも話し出した。

「…それで?」

「……女ってナゾ」

「俺はお前が謎だけどね」

「俺は至って普通です」

「…で?肝心の核心は?」