コトン、コトン。

「美味しいー!!」


苦い毎日を苦いビールで制す。

爽快だなぁ。
このために生きてるな。笑

なんておじさんみたいなことを考えていると、店員のタケちゃんが声をかけてきた。


「よかったー。今日店全然客来なくてさ!暇だったんだよね~。」

「そうなの?却ってラッキー!」

「いつもながら美味そうに飲むね。俺も飲んじゃおっかなぁ!」

「今日マスターは?」

「出かけた。店暇だから。じゃーん!乾杯!」


タケちゃんとビールを飲みながら、何か食べようかなぁとおつまみメニューに目をやると、店の扉が開いた。