コトン、コトン。

「彼のこと、そんなに好きだったかって言うと、そうでもなかったかも知れません。

でも悔しくって…。
どんな気持ちで、二股かけられていたんだろうって思うと。」


愚かな僕は適当に彼女の話に相槌を打ちながら、彼女のふわふわとした長い髪に触れたい、隠れた耳、うなじが見たいなどと考えてばかりいました。