彼女はピーターパンになった。 夜とはいっても全身黒ずくめの出立ちはさすがに人目を引くようだ。 でも、私は、気にせず花屋に入った。 「ひまわりを全部ください。」 香典袋からお金を抜き取り、店員に渡す。 20分後、大きな向日葵の花束を抱えて私は、花屋から出る。 親友のくせに通夜にも告別式にも出席しないなんて後ろ指をさされるかもしれない。 でも、私は、まだ彼女の死を受け入れられない。