ついに家の前に着いた。ベルを鳴らす手が震えた。
少しして家の中から誰か出てきた。それはトウマではなかった…。トウマの母親だった。
ハル「あのぉ…突然すみません。トウマ君いらっしゃいますか?私トウマ君の…」
ハルは自分のことをなんと説明すればいいのか思いつかないでいた。すると、
母「もしかして…ハルちゃん?」
ハルは驚いた。自分のことをなぜ知っているのか不思議でならなかった…。黙ったままただうなずいた。
母「来てくれてどうもありがとうトウマきっと喜ぶわ」
トウマの母親の顔はどこか寂しげではあったが穏やかだった。
母「さぁ入って」
ハルの手を引き家の中へと入っていった。居間で少し話をした。トウマの母親は語りだした…。