「あ、そう言えばこの前言ってたアルバム買ったけど聞く?」 先輩は思い出したように言い、CDラックをガチャガチャていじりだし、一枚のCDを私に差し出した。 「わぁー聞きたいです!」 私がCD に手を伸ばし受け取ろうとした瞬間、CDに届くはずだった手が空をかすめた。 え? あれ…っと思って先輩を見上げる。 「敬語、禁止だよ?」 ニッと先輩が笑って言う。 その笑顔に妙に色気が含まれているように感じて ドクン! 心を捕まれるような感覚を感じた。