もしも、「もしもノート」を誰かに見られたら……そんな事、一つも考えなかった。


しかし、それを見た相手はどん引きする事間違いなし。


明日には学校中に言いふらされる


あいつ、自分の好いように妄想して好き勝手に書いてるぜ。



ああ、桜木一花は女だから「ぜ」はないか。



柳優斗(やなぎゆうと)一生の不覚!


クラスの女子に「もしもノート」を読まれてしまった!




「あの……桜木さん?」


「……柳くんって、村越千晴が好きなの?」


「……へ?」



桜木一花は俺を怒ったような怖い顔で見て来た。

そして、先の様な事を言って来たのだ。