【短】真夏のナンパLOVEゲーム



「でもお前はもうバスに乗ってる頃で。俺はひとりであのビーチにいて。
今さら追いかけても仕方ねぇって思った。

だから一か八か、あんな形で伝えようって思ったんだ」



……“あんな形”。

あの流木の文字のことだ……



「あんなクサいことしても、お前が気づいてくれる可能性はゼロに近かったけど。
気づかなかったらそれで終わりってことで、あきらめようと思ってた」


「……」



「でも、お前、気づいてくれたじゃん」





……気づいたよ。


めちゃくちゃ嬉しくて

涙が止まんなかったよ……。