【短】真夏のナンパLOVEゲーム



「はっ。“人の女”?
そんなセリフはな、女をちゃんと大事にしたヤツだけが言えんだよ」


「……っ」


「お前はその真逆のことしたから軽蔑されてんの。
わかったらこいつの前からさっさと消えろや」


「……っっ」


「それとも何? お前が俺に勝てる要素、一個でもあんの?」


「……っっっ」



ぐうの音も出ない。

といった様子で、顔を赤黒く染めて震えるセンパイ。


まわりにいる生徒たちが遠巻きにクスクス笑ってる。


この状況に耐えられなくなったらしいセンパイは、捨てゼリフすら残さず去って行った。