【短】真夏のナンパLOVEゲーム



「何あんた? 俺とアズが話してんだから、ジャマしないでくれマスカー?」



片眉をつり上げるセンパイを、コウキさんが冷めた目で見おろした。



「お前が紹介してほしいっつーから、来てやったんだけど」


「あ?」



「新しい男」




……聞き間違いじゃない。

新しい男、って。

コウキさんが、ハッキリそう言った。



毅然としたコウキさんの態度に、センパイが次第に、たじたじし始める。


背が高くて、芸能人ばりに整った顔の彼に見おろされれば、たぶん誰でもそうなるはず。



「な…何だよっ……。人の女に手ぇ出しといて、ずいぶんデケェ態度じゃね?」