「何あんた? 俺とアズが話してんだから、ジャマしないでくれマスカー?」
片眉をつり上げるセンパイを、コウキさんが冷めた目で見おろした。
「お前が紹介してほしいっつーから、来てやったんだけど」
「あ?」
「新しい男」
……聞き間違いじゃない。
新しい男、って。
コウキさんが、ハッキリそう言った。
毅然としたコウキさんの態度に、センパイが次第に、たじたじし始める。
背が高くて、芸能人ばりに整った顔の彼に見おろされれば、たぶん誰でもそうなるはず。
「な…何だよっ……。人の女に手ぇ出しといて、ずいぶんデケェ態度じゃね?」



