「あ、君、この子の知り合い?」 「はい」 「女の子ふたりで来てんだ?」 「うん、まぁ」 ちょっとぉー! あたしのこと担いだまま、ふたりで会話始めないでよぉ。 手足をバタバタして主張すると、 「あ、忘れてた」 とあっさり言って、彼はあたしを肩からおろした。 りみが持ってきてくれたサンダルをはいて、ホッと一息。 「どうもあり……」 お礼を言おうとしたあたしは、思わず息をのむ。 超・イケメン。