カズくんは「気にしなくていい」って言ってくれたけど、やっぱりあたしはカズくんに申し訳なくて、午後はひとりで過ごすことにした。 土地勘のない町をぶらぶら歩いていると、道路の下にビーチを見つけた。 昨日、車から見下ろしたプライベートビーチだ。 たしか階段で下りられるって言ってたっけ。 近くを探すと、木でできた細い階段を発見。 あたしはおそるおそるビーチにおりた。 「わぁ……きれい」