【短】真夏のナンパLOVEゲーム


はるか向こうのコウキさんの車。


それだけでカズくんは状況を察したみたいだ。


天然でほんわかしてるカズくんだけど、勘はいいんだ。



「コウキ、午後は仕事じゃなかったんだな」


「……」


「ショック? りみちゃんといるの見て」


「えっ……」



とっさに顔を上げるあたし。


するとカズくんは、すべてを理解したような顔であたしを見ていた。


ああ……ホントに勘がいい。



「……ごめん。カズくん」


「コウキが好きなの?」


「…………ごめん」


「うん。いいよ」


「……」