【短】真夏のナンパLOVEゲーム



「すごーい! てか、ずるーい」


「アズちゃんもやってみなよ」


「あたしチビだから無理」


「たしかに」



ハハッと笑ったカズくんは、ゴール下であたしにボールを持たせると、ひょいっとあたしの体を持ち上げた。



「っっ!! かっ、カズく…っ」



驚いてダンクどころじゃないあたし。


思わずボールを変な方向に投げちゃったけど、カズくんはあたしを抱き上げたまま。



「そういや最初に会ったときも俺、アズちゃん抱っこしたんだよなー」



そうだよ、そうだよ!

あのときも超ビックリしたんだから!

こっちの心臓が持たないってば!