【短】真夏のナンパLOVEゲーム


「……っ」



カズくんって、ずるいタイプだなぁ。


女の子がキュンとする表情とか態度が、自然にできちゃうタイプ。


あたしはドキドキしながら校門をよじのぼった。


そして、下で両手を広げてくれてるカズくんの方に…ジャンプ。



「おっ……わっ」


「きゃあ」



勢いつけすぎたせいで、カズくんが一瞬よろけた。


けど足をふんばって、あたしをキャッチ。



「ナイスジャンプ、アズちゃん」


「あはっ…」



笑ってるけどあたし、心臓壊れそう。


だってカズくんの腕の中だもん。