「……こんなはずじゃなかったのにぃ~」
とうとう旅行最終日。
最後の望みをかけて繰り出したビーチで、あたしはすっかりイジケモード。
「アズさぁ、そもそもナンパなんかに期待すんのが間違いなんだよ」
「だって~。……あ、そうだ、あと何泊かしない? どうせ新学期まで日にちあるんだし」
「お断りしまっす。あたし、明日カレとデートだしぃ」
ふーーんだ。
いいなぁ、りみは。美人で、ラブラブの大人な彼氏がいて。
……あたしだって、東条センパイと付き合えたときは、世界一幸せだったはずなんだけどな。
浮気現場を目撃するまでは……。



