電話を切ったカズくんは、ボーゼンとするあたしに携帯を返すと 「あははははっ傑作!“どこ校”だってさ!」 ケラケラと無邪気にお腹を抱えた。 「あ……あの、カズくん」 「んー?」 今のは、何? って聞きたいけど、ア然としすぎて声が出ないのと、カズくんが天真爛漫すぎて聞けないのと。 するとカズくんは、目尻にたまった涙をぬぐいながら 「勝手なことしてごめんね」 と、反則級の笑顔で言った。