【短】真夏のナンパLOVEゲーム



「え?」



気づくと、カズくんたちを見ていたあたしをコウキさんがまっすぐ見ていた。



「お前、もともとカズ狙いだろ?」


「……っ」



とっさに返事できなかった。


それはコウキさんの言葉が当たっているからなのか。外れているからなのか。

自分でもよくわからなかった。



「あいつモテるから、チンタラしてっと出遅れるぞ」


「あ……でも……あたしたち、明後日には東京帰るし……」



やだ、なんか言い訳してるみたい。