「え?」 気づくと、カズくんたちを見ていたあたしをコウキさんがまっすぐ見ていた。 「お前、もともとカズ狙いだろ?」 「……っ」 とっさに返事できなかった。 それはコウキさんの言葉が当たっているからなのか。外れているからなのか。 自分でもよくわからなかった。 「あいつモテるから、チンタラしてっと出遅れるぞ」 「あ……でも……あたしたち、明後日には東京帰るし……」 やだ、なんか言い訳してるみたい。