「金時って、氷あずきとも言うんだよ」 「そうなんだー」 関心するあたしにフッと笑って、コウキさんは再び金時を食べ始める。 「じゃああたしとコウキさんを合わせたら、もっと氷あずきだね」 「はぁ?」 「コウキさんの“ウスイ”って名字、“氷”の漢字が入ってるじゃん。もしふたりが結婚しちゃったら~」 「あ、なんか急に不味くなってきた」 「っ! もぉぉーっ! 乗ってくれてもいいじゃん!」 意地悪なコウキさんの腕をパシパシ叩くと、「いてぇ」と笑う彼。