ぼすっ……。 固くもなく柔らかくもない感触が、後頭部を受け止める。 「た……助かっ……」 ドキッ。 思わず心臓がはねた。 シートで仰向けになったあたしの真上にコウキさん顔。 つまり、あたしを後ろから引っ張ってくれたのはコウキさんで。 今あたしの後頭部に当たってるのは、彼の太ももだ。 真下から見る、コウキさんの整った顔にドギマギしていると―― 「いつまで人の股で寝てんの変態」 「っ!!!!」